朝ドラ「ブギウギ」に田中麗奈さんが演じる有楽町界隈を取り仕切っている夜の女「ラクチョウのおミネ」が登場しますがモデルは実在したパンパンガール「ラクチョウのお米(ヨネ)」だと思います。【ラクチョウのおミネ】のモデルをご紹介します。
ブギウギのラクチョウのおミネは有楽町の夜の女・パンパンガール!
ラクチョウのおミネとは?有楽町の夜の女・パンパンガール
夜の女 / おミネ
有楽町界隈を取り仕切っている夜の女。通称「ラクチョウのおミネ」。ある雑誌記事を見て、スズ子の楽屋に乗り込んでくる。
田中麗奈さんからのコメント
毎朝ワクワクと感動と同時に当時の社会情勢を伝えてくれる「ブギウギ」に参加できる事、心から嬉しく思います。
ガード下の夜の街で生きるおミネは、キラキラとステージの光を浴びるスズ子とは対極の環境で暮らしている女性です。そんな彼女とスズ子が出会ったらどうなるか。これまでとはまた違った、スズ子の表情を引き出せる存在になれたら、、と思って現場へ向かっています。
撮影前からブギウギは勿論、趣里さんの他の作品も視聴して趣里さんの演技には感銘を受けていました。実際現場に入ってもその気持ちは更に高まっていますし、一緒にシーンを作っていくことの喜びを感じています。合間に演技の話など出来ることもとても嬉しいのです。
私もテレビを観ている視聴者の方に、ブギウギの世界観を伝えられる一員として、おミネを演じたいと思います。よろしくお願い致します。
引用元 NHK
田中麗奈さんが演じるラクチョウのおミネは、有楽町界隈を取り仕切る夜の女。
有楽町なので「ラクチョウ」です。
ここからちょっとネタバレしますね!
スズ子は芸能記者の鮫島の取材を受けます。その記事を読んだ、夜の女たちのリーダー、ラクチョウのおミネ(田中麗奈)がスズ子(趣里)の楽屋にやって来ます。
スズ子が取材を受けた記事が気に入らないと言います。
スズ子は誤解だと言いましたが、おミネはそのまま出て行ってしまいました。
誤解を解きたかったスズ子は、有楽町のガード下に向かいます。
夜の女たちの住み家に連れていかれたスズ子。おミネは立場が違うので、理解し合えるとは思えないと反論します。
その帰り道、いつもの靴磨きの少年が怪我をしていたので、家まで送り届けると、少年の母親は幼馴染のタイ子(藤間爽子)でした。
タイ子と少年の力になりたかったスズ子はおミネに相談。おミネの協力で、少年はいつもより多くを売り上げます。
作曲が思うように進まない羽鳥(草彅剛)。スズ子は新曲を頼みに羽鳥の元を訪れ、おミネの話をします。
その話で羽鳥は新曲を閃きました!それが「ジャングル・ブギー」です。
このように、スズ子とおミネはともにわかり合い、親交を重ねていくのだと思います。
【パンパン】の意味とは?
当時の日本は敗戦国であり、庶民は生きていくのがやっとの時代。
戦争で夫や家族を失った女性たちは、体を売って生活をしていた人も少なくなかったそうです。
そのような女性たちのことを「夜の女」「闇の女」と呼ぶようになり、彼女たちは有楽町や、上野のガード下などで米兵をお客としていました。
このように米兵をおもに客としていた女性たちは「パンパン」と呼ばれ、戦時中を描いた映画やドラマにも度々登場しています。
【ラクチョウのおミネ】のモデルはラクチョウのお米で笠置シヅ子のファン!
「ブギウギ」田中麗奈さんが演じる「ラクチョウのおミネ」。モデルは有楽町の夜の女だった「ラクチョウのお米(ヨネ)」さんだと思われます。
当時の有楽町のパンパンとは?
終戦直後の日本は、毎日餓死者が出ていて、浮浪者や浮浪児も街にあふれていました。
終戦から1年後の1946年末には、闇の女が1万8千人だという発表があったそうです。多くが10代から40代の女性で、3分の1が20歳未満だったとか。
性病の蔓延を防ぐため、警視庁は街娼を検挙し始めます。これは「パンパン狩り」と呼ばれました。
検挙されたあとは性病の検査をし、病気がある人は治療を受け、そうでない人は釈放。結局また多くが夜の街へと戻っていくことになります。
街娼の数は次第に全国に広がり、1948年には45万人と発表されました。
戦争で家族を失った女性たちは、自分や家族のためにこの道を選ぶしかなかったのでしょう。
なぜ夜の女性たちは、有楽町界隈にいたのか?
有楽町から銀座などには劇場や映画館が多いほか、GHQ本部も近かったので、進駐軍の兵隊を相手にするパンパンたちにとって、都合のいい場所だったのです。
パンパンという呼称は、蔑まれる呼び方ですが、当時の世相を反映する言葉でもあります。
有楽町界隈には、街娼のほかにも靴磨き少年にとっても、恰好の職場でした。
実は1946年に遊郭などでの売春は違法になりましたが、自分の意思による売春は禁止されていません。
米兵の買春を認めたのです。
ラクチョウのおミネ】のモデルはラクチョウのお米で笠置シヅ子のファン!
「東京ブギウギ」が大ヒットした直後「ラクチョウのお米【オヨネ】」をリーダーとする夜の女のパンパンたちが、笠置シヅ子さんの熱狂的なファンになったそうです。
そして、夜の女たちが自分に会いたがっていると知ったシヅ子さんは、多忙な中でも時間を作って彼女たちに会って、「夜の女」たちのように様々な事情を抱える境遇の女性の自立のための更生施設作っての相談に乗っていたんです。
「白鳥会館」という更生施設は、「夜の女」と言われたパンパンの女性たちが職業訓練のためのタイプライターや洋裁などを習って自立と親睦の場を図るものでした。
シヅ子さんはパンパンの女性たちと自分との間に垣根を作ることなく交流を重ねていきました。
情に厚い笠置シヅ子さんならではのエピソードですね。
笠置シヅ子さんが姉として、夜の女たちに慕われたのは、夫を亡くしシングルマザーとして、働きながら子育てをしている姿だったと思います。
逆境にも負けず、元気にステージで歌う姿は、多くの女性を勇気づけたのでしょう。
笠置シヅ子さんも、彼女たちに自分の姿を重ね合わせていました。
笠置シヅ子さんは1966年の婦人公論でこう述べています。
私が未亡人で子どもを抱えながら歌っていることに共感するものがあるのでしょう。それに自分のように声を出し切って歌うことに、あの人たちは自分に代わって叫んでくれているのだと思うのではないでしょうか
ラクチョウのおヨネさん率いる夜の女たちは、笠置シヅ子さんの熱狂的なファンとなり、毎ステージのかぶりつきで、花束を持って真剣に見ていたそうです。
1948年には雑誌でこんなコメントも。
世間ではあの人たちのことをパンパンガールなんて悪くいいますけど、わたしにはどうしてもそんな言葉では呼べませんね。あの生一本な純情なところを見ると、あの人たちは決して悪い人たちじゃないと思いますよ
笠置シヅ子さんが渡米することになり、その前に特別公演がおこなわれました。
ラクチョウのおヨネさんの呼びかけで、日劇の1階席の半分となる、およそ800席を夜の女たちが買占め、ひときわ豪華な花束が笠置シヅ子さんに贈られました。
笠置シヅ子さんはひとりひとり「おおきに」と、握手して廻ったそうです。
ラクチョウのおヨネさんと笠置シヅ子さんは、親交があったと想像できますが、おヨネさんについての詳しいことはわかりませんでした。
自宅にパンパンガールたちを招いた!?
笠置シヅ子さんが彼女たちのもとに訪れることもあれば、娘のエイ子さんの誕生日に、みんなを自宅に呼んだこともあるそうです。
大スターだった笠置シヅ子さんがファンの方を自宅に招くなんて、すごいことですよね。
1957年の週刊誌の対談で、笠置シヅ子さんはまだ「町のあねご」たちとの交流があると答えています。
笠置シヅ子さんの誕生日には、彼女たちがお祝いにきてくれていたそうです。
ラクチョウのおヨネの最後に駆け付けた笠置シヅ子
笠置シヅ子さんは肺結核を患ったラクチョウのおヨネさんの危篤を知り、駆け付けましたがすでにご臨終されていました。
「なんでもっとはよう知らせれくれなんだんや」
と、涙を流されたそうです。
そのページには、1946年ころ有楽町界隈のパンパンを仕切っていた、女親分は「夜嵐あけみ」という女性で、お時さんはその妹分となったそうです。
当時はヒモやならず者に売り上げを搾取される女性も多かったので、これに抵抗するためのグループを、夜嵐のあけみが先頭となって作りました。
このときのメンバーに、お時さんのほか「米子」という名前もあります。
もしかしたらラクチョウのおヨネさんかも?
想像ですが、ラクチョウのおヨネさんは、数あるグループのリーダーで、その大元は夜嵐のあけみさんだったのかな?と思います。
ラクチョウのおミネ役の田中麗奈のプロフィールは?
朝ドラ「ブギウギ」「ラクチョウのおミネ」を演じるのは田中麗奈(たなかれな)さん♪現在43歳です。
2015年に医師とご結婚され、2019年に第一子が誕生しています。
5歳のころから女優を目指し、高校生のときに出演した三トーリ「なっちゃん」のCMで、初代キャラクターとして注目されました。
初代“なっちゃん”田中麗奈、『なっちゃん』20周年で再びブランドキャラクターに❗20年前の自分との共演が実現✨「照れくさいですけどうれしいな」【📸懐かしのCMカットあり🍊】https://t.co/WzRHfCmhXH#田中麗奈 #なっちゃん pic.twitter.com/Je5rSLzQ9w
— ORICON NEWS(オリコンニュース) (@oricon) February 7, 2019
最初のころは映画を中心に活動。「暗いところで待ち合わせ」「東京マリーゴールド」「はつ恋」などの主演作品があります。
#オススメの小説
『暗いところで待ち合わせ』
乙一さんの推理小説一人暮らしの盲目の女性の家に、逃亡中の殺人犯が忍び込む
設定はサスペンススリラーだが心温まる不思議な作品
読了後は人に優しくしようと思う気持ちになった
口数少ないヒロインのミチルが可愛く、映画の田中麗奈がピッタリの配役 pic.twitter.com/J1B9g454di— アネモネ (@anemone88888) May 12, 2018
連ドラに初登場したのは2008年のドラマ『猟奇的な彼女』。この年には舞台も初挑戦しています。
連ドラの主演は「ぬけまいる〜女三人伊勢参り」「真昼の悪魔」「美しき罠〜残花繚乱〜」など。
\本日 #ぬけまいる スタート🚩/
「ぬけまいる~女三人伊勢参り~」
📺10/11(月)深夜2時~#田中麗奈 #ともさかりえ #佐藤江梨子 共演✨“猪鹿蝶”の3人が
伊勢神宮を目指して抜け詣り🙏豪華ゲスト😉❣️#滝沢秀明 第3話#舘ひろし 第4・5話#宮舘涼太(#SnowMan)第7・8話https://t.co/OacDpWR38l pic.twitter.com/QQMWAjABL5
— 時代劇専門チャンネル (@jidaigekich) October 10, 2021
2023年には「いちばんすきな花」「ギフテッド」「軍港の子 〜よこすかクリーニング1946〜」などのドラマにご出演されています。
ドラマ 「いちばんすきな花 」に
志木美鳥 役で出演しています。☺️第8話
木曜 夜10放送です。宜しくお願いします🐧🌿#いちばんすきな花 @sukihana_fujitv #多部未華子 さん #松下洸平 さん #今田美桜 さん #神尾楓珠 さん #田中麗奈 pic.twitter.com/HRk2pALoxM— 田中麗奈_RenaTanaka_official (@rena_tanaka0707) November 29, 2023
ペットを飼っていることでも有名な田中麗奈さん。こんなCMにもご出演されました。
田中麗奈、生後2か月の子犬にメロメロな姿が可愛い!ペットとは「家族ですね」新CM『Coo&RIKU』『キミと(何倍も幸せ)』篇
【動画】https://t.co/Zs4EYbqAU4#田中麗奈 #CM pic.twitter.com/gQiEbwSIjD
— ザテレビジョン (@thetvjp) April 26, 2022
2024年3月公開予定の映画「青春ジャック」や「愛のゆくえ」にもご出演される田中麗奈さん♪
今回朝ドラ「ブギウギでは夜の女のリーダーを演じます♪予告動画では威勢のいい声が流れていました。
田中麗奈さんが演じるラクチョウのおミネ!登場が楽しみです!
まとめ
NHK連続テレビ小説「ブギウギ」に、田中麗奈さんが演じる「ラクチョウのおミネ」が登場します!
ラクチョウとは有楽町のことで、有楽町に集まった街娼たちのリーダー的存在です。
「ブギウギ」でスズ子が雑誌のインタビューを受けたことから、おミネがスズ子の楽屋に乗り込み、騒動がおこるようです(;^^)
ラクチョウのおミネのモデルは、実際に有楽町の街娼だった「ラクチョウのおヨネ」さん。
史実では笠置シヅ子さんのファンとなり、ふたりには親交がありました。
おヨネさんはその後肺結核を患い、それを知った笠置シヅ子さんが駆け付けますが、すでに遅く涙を流されたといいます。
街娼たちから熱狂的に支持された笠置シヅ子さん♪「ブギウギ」でどのように描かれるのか楽しみです!
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