メールを受信する端末は
数年前とは比べ物にならないくらい増えています。
スマートフォンの普及はもちろん、2014年ではタブレットの普及が20%を超えたと総務省が発表しています。ECサイトのスマホ対応と同様、タブレット表示対応もAmazonをはじめ本格的な取り組みが始まっているようです
参考資料:総務省「平成25年通信利用動向調査の結果」
スマートフォン用のサイトやメールクリエイティブとしてレスポンシブが推薦されていますが、かつてのブラウザ対応(IEとネットスケープ)のようにしっかりと端末の特性を活かしたクリエイティブ制作を分けることも今後の課題になるのかもしれません。
今回は、タブレットでのEC利用状態の調査(海外)を紹介します。
スマートフォンと比較しながら調査内容を見てみてください。
タブレットの処理能力と操作の基本
タブレットはデスクトップよりも高解像度のものが多く普及しています。解像度がそれほど高くないタブレットであってもレスポンシブ非対応Webページでは自動で縮小表示されてしまうので縦幅はデスクトップの3倍と考えるのが目安となります。
また、デスクトップよりも処理能力が低いため、デスクトップで6秒で表示されるコンテンツは10秒かかってしまいます。回線速度が早くても端末の処理能力が低いとページ全体が表示速度が遅くなってしまいます。
アイキャッチは大きく設定
タブレットでのファーストビューは上記の解像度(表示領域)から大きめに設定するのが良さそうです。さらに、平均してタブレット・ユーザーは3357pxスクロールします。タブレット使用者はページを下までスクロールする事が多く、他のページへの遷移よりは1ページ完結を好んでいるのかもしれません。
アイキャッチのサイズもスマートフォンやPCの表示よりも大きめに設定するほうがいいかもしれません。
タブレットで購入する人は100人に1人
タブレット・ユーザーは1ページ離脱率が35%、残りの50%が商品ページへ辿り着き、3.5%が購入します。これは、ECショップ全体の購入者のわずか1.2%で100人に1人が購入する計算です。タブレット・ユーザーの購入率は極めて低い状態ではありますが、まだECショップ側の対応ができていないのとタブレットの使用目的などが原因かもしれません。
ですが、商品ページへの遷移は高めです。
スマートフォン同様の購入ボタンまわりや会員ログインなどを改善すれば購入率はさらに向上するのではないでしょうか?
タブレットで購入した人の行動傾向
購入するまで平均5回訪問、平均30ページもサイト内を閲覧して、購入時には平均18分で購入に至ります。購入に至るまでにタップした回数は70回。
かなり詳細データではあるのですが、デスクトップよりも数値がすべて高くスマートフォンよりもじっくりと商品を吟味している傾向があるのではないでしょうか?
They interact a lot with the content
顧客はもっと商品詳細を欲しがっている
スマートフォンを含め、タッチ端末が到来してから閲覧者(顧客)はタッチ(クリック)したくてうずうずしている状態ですねw。タッチデバイスでのページづくりはいかに次のタッチ(クリック)を誘導できるかが重要になってきます。閲覧者がほしい情報をいかに早く見つけられるかを工夫すれば、タッチ(クリック)回数を減らす事に成功して、もっと購買につなぐことができるのかもしれません。
この調査資料はフランスのCONTENTSQUARE 作成
「Tablet Commerce Barometer」から引用させていただきました。
タブレットコマースもまだはじまったばかリですし、
本格対応するべきかはまだ悩みどころかも知れません。
スマートフォンと比較すると顧客(閲覧者)のタブレット使用目的(読書用やサブディスプレイ、ネット端末など)に左右されている気も個人的にはするのですが、スマートフォンもどんどん巨大化しているのでスマートフォンとタブレットコマースを考慮する時などの参考にしてみてください(-_-)/